ここまで割れてるヘッドもなかなか無いかな…
オーバーホールついでに修理したいとの事で…
ここもスムーズになっていますが、割れています。
鉄で作ったフィンを溶接していくのですが、奥まっていて根元が溶接できないフィンは溶接で肉盛りをしてフィンを作っていきます。
大きく無くなっている部分はフィンをまるっと製作して溶接して、削って整形して
色を塗って完成です。
ヘッドが鋳鉄なので普通に溶接するとパキッンって割れてしまうので、温度管理などがとても大切です。
アルミヘッドでも同様ですが、適当に修理されてしまった物を治す方が大変です。今回みたいなヘッドの方がまだ修理しやすいです。
今回のようなフィン修理であればまだ良いですが、鋳造物の溶接はなかなか難しく、アルミなどでもしっかりと溶け込んでいない物が多いです。
表面を削られてしまうと分かりにくくなってしまいますが、しっかりと溶け込んでいないとクラックや、リークの原因、結果としてエンジン不調に繋がるので注意が必要です。